皆さん、こんにちは!
前回はOpenOnDemandのWebインターフェースからSlurmクラスタが利用できるまでの環境構築をご紹介しました。
WebベースでHPCを快適に!OpenOnDemand × Slurm の主なメリットと活用術
今回は、そのOpenOnDemandの各画面と機能について、具体的なイメージを交えながらご紹介していきます!
それでは早速、OpenOnDemandの主要な機能を見ていきましょう!
- 「Files」→「Home Directory」

この画面では、Slurmクラスタ上のホームディレクトリの内容がWebブラウザ経由で直接表示されます。ファイルの一覧表示はもちろん、クリック操作でディレクトリを移動したり、ファイルのアップロードやダウンロードを行ったりすることが可能です。HPC環境でのデータ管理が格段に便利になりますね。
- 「Jobs」→「Active Jobs」

現在Slurmクラスタで実行中のジョブが一覧で表示されます。これは、Slurmのsqueueコマンドを実行した際の結果に相当する情報がグラフィカルに表示されるため、コマンドラインに慣れていない方でも、どのジョブが現在動いているのか、その状態はどうなっているのかを直感的に把握できます。
- 「Jobs」→「Job Composer」

この機能は、Slurmクラスタ上でジョブを作成し、実行するための強力なツールです。複雑なシェルスクリプトを手動で書く代わりに、Webインターフェース上で必要な設定を行い、簡単にジョブを投入できます。

さらに便利なことに、このJob Composerではジョブのテンプレートを事前に用意しておくことが可能です。頻繁に実行するジョブや、複数のユーザーで共通して使うジョブのひな形を作成しておくことで、ジョブ投入の手間を大幅に削減し、作業の効率化を図ることができます。
- 「Clusters」→「>_(Cluster Name) Shell Access」

「ブラウザから直接コマンドを打ちたい!」という方には、この機能が非常に便利です。Webブラウザ内にコマンドラインインターフェース(CLI)が提供され、Slurmクラスタへ直接接続してコマンドを実行できます。SSHクライアントを用意することなく、どこからでもSlurm環境を操作できるため、リモートワーク環境での利用にも最適です。
- 「Clusters」→「System Status」

Slurmクラスタ全体のシステム状態をリアルタイムで確認できる画面です。ノードの稼働状況やリソースの使用率など、クラスタの健全性を一目で把握できます。管理者はもちろん、ユーザーにとっても、ジョブを投入する前にクラスタの状態を確認できるため、非常に役立つ機能と言えるでしょう。
- Interactive Appsについては未設定のため、今回は割愛させていただきますが、DesktopやJupyter Notebookなどを設定することでよりインタラクティブな利用が可能になります。
まとめ
今回は、OpenOnDemandの主要な画面と機能をご紹介しました。OpenOnDemandを使うことで、HPC環境の「見やすさ」と「使いやすさ」が大きく向上し、研究や開発に集中できる環境が手軽に実現できることを感じていただけたのではないでしょうか。
私たちライフマティックス株式会社では、HPC環境の構築・運用に関するサポートも提供しています。もしSlurmやOpenOnDemandの導入、またはHPC環境全体の最適化でお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。専門のエンジニアが、皆さんの研究・開発を力強く支援させていただきます!
このブログ記事が、皆さんのHPC環境の理解を深める一助となれば幸いです!